ぱおぱお

きみのこえがすき

11週連続現場を乗り切った話

 明けましておめでとうございます。現場に追われていたらいつの間にか年が明けてました。
 ご無沙汰しております、皆様体調など崩されていませんか。
 私はというと、表題の通り年末まで11週連続推し現場でした。やっと一息つけて正直ホッとしています。今までの推し事人生の中で8週連続現場くらいは何回か経験していたのですが、今回は遠征続きだったりもしたので本当に体調不良で現場飛ばすことが一度もなくてよかった…。今年の推しさん現場始めは2月なのでようやく落ち着いてブログが書けます。本当はアーティスト活動のツアーが始まる前に一度ブログを更新したかったのに結局ツアー終了直後どころか年も変わってしまったので2019年の振り返りもついでにちょっとだけしますね。

 さて、推しさんは昨年10月からアーティスト活動の方で三か月間に渡るツアーを開催していたのですが、このツアーでわたくし、生まれて初めて全通をしました。というのも、推しさんが今の名義でアーティスト活動を始めて今年で10年になります。私は前の名義で推しさんが活動していた頃からのファンなので、新しいことを始めるんだと推しさんがラジオで声に出した時からずっとこの活動を見てきていますが、アーティスト活動の現場を全通することに特に執着がなかったので今まで一つのツアーで全通したことがありませんでした。でもまぁせっかくの10周年だし、記念にツアー全通するか!と思い至ってノリで全通を決めたのですが、全公演見届けることができて本当によかったなと今では思います。でもたぶん全通はこれが最初で最後です。身体がしんどい…苦笑
 今回は推しさんの希望もあって、久々に客との距離が近いキャパシティ3桁レベルのライブハウスでの小箱ツアーだったのですが、まあめちゃくちゃ近い。最近ずっとZeppクラスの箱でライブしていたので、うわっ近い!!!って新鮮な気持ちでした。あと、初めての土地は特に推しさんも客側もめちゃくちゃテンション高かったですね。ちなみに、ありがたいことに何公演かで友達が良番を当ててくれたので久々にライブハウスの最前列を経験したのですが、伏せられた睫毛から汗が滴るところを肉眼で見られる経験は今後早々できないだろうなぁと思いつつ、声とか歌はもちろんだけど推しの顔も世界一好き~~~~と内心沸きまくっていました(語彙力ゼロ)


遠征の話

 

 ツアーを全通するにあたって、時間よりお金より何より、身体が一番しんどかった…!!!夜行バスで寝られない体質なので基本的に新幹線と昼バスと飛行機しか使っていないのですが、それでもめちゃくちゃ疲れました…自分でそんなスケジュール組んだのが悪いんですけど、2日連続日帰り遠征とか二度とやりたくない。どうしても終電の新幹線に間に合わないところは宿泊しましたが仕事が繁忙期なのもあって基本的に土日で帰れるところは日帰り、翌日早朝の新幹線で東京に戻ってそのまま出勤みたいなこともしました。いわゆる夜行で帰ってそのまま出勤っていうエクストリーム遠征はしたことないんですが、午後出勤でも眠さがやばかったので私はたぶん一生エクストリーム遠征できない。
そもそも、中堅以上の声優のオタクって、大概の現場が関東県内なんですよね。たま~に大阪でイベントがあったり地方でのプラネタリウム朗読劇とかみたいなものもあるけど、どちらかと言うと地方遠征がコンスタントに課せられるのって、やたらと地方で接触イベントやる若手声優さんオタクのイメージ。あとは結局、キラキラレーベルさんにしろアーティスト系活動の現場がほとんどだと思います。私も実際、年齢のこともあるけど推しさんが今の名義で活動し始める前は遠征したことなかったし。推しさんは自身が地方出身なこともあって、ツアーで様々な土地に行くことを一つ目標に掲げて動いてくださっているんですけど、そのおかげでこの10年で私も色んな地方に行くことができました。
 ちなみに、遠征の交通費宿泊費だけであわせてだいたい諭吉15人くらい飛んだんですけど、えきねっとスマートexにめちゃくちゃ助けられました。夜行バスで寝られない体質なので基本的に新幹線か飛行機、使っても昼バスって感じなのですがやっぱり交通手段は早めに確保するに限る。しかし連休はぷらっとこだまがあまりに使えなさ過ぎて悲しかった…。新幹線に乗る時間帯によっては金券ショップで回数券買うより早得21使う方が安い時もあるという知見を得ました。あと日本語通じるのはやっぱり楽ですね。こないだ横浜中華街のお店に行ったら日本語が通じなさ過ぎてびっくりしたけど。(片言の中国語で事なきを得た)
今回のツアーは3か所が初めて訪れる地だったんですが、地元のファンの来てくれてありがとう!っていうコールが本当にすごくて。地方住みの同担の友達の地元にも10年目にしてようやく初めて来てくれて、ツアー開催地の発表があった日はすぐにその子にLINEしたし、絶対に地元公演二人で最前入ろうね!って言い合っていたんですけど、「自分の地元を推しが歩いてるの、信じられない…」って感動していてかわいかったです(笑)(そして見事にその子が最前に入れる番号を引き当ててくれたので地元パワーはすごい)
それから地方はね!!ご飯が美味しい!!!

ぼっち遠征も現地で友達と合流するパターンどっちもあったんですが、とにかく美味しいものを食べました。馬刺しお米が本当に美味しくて感動した…。日帰り遠征が弾丸スケジュール過ぎてライブ後にご飯食べる余裕もなく何か所かは新幹線で寂しくおにぎり食べたりしたりもしたんですが、次こそはその土地の名物を食べたいなぁ。楽屋で地元の名産品ケータリングしてもらえる推しさんずるくない???もうほんと今回はめちゃくちゃ地方公演を満喫しました。美味しかったし楽しかったー!
あと、このツアーで同担の友達を新しく作ることを秘かに目標にしていたんですが、地方の箱でライブ始まるまでの時間に近くの方とお話しする機会があり、無事にお友達が増えました!みんな若々しくて眩しい…!(笑)

地方によってお客さんの雰囲気も全然違っていて面白かったなぁ。関西だとMCへの当たりが強くて笑った。


10年の話

 

 ぶっちゃけ始めた当初、10年後もこの活動を続けてるとは思っていませんでした。
今でこそ武道館アーティストである推しですが、今の名義で活動を始めた10年前、推しさんは一部の界隈以外ほとんど無名の若手声優でした。当時はまだ声優という職業が表立ったものではなかったのでアニメイベント自体が少なかったこともあり、イベント出演も年に1,2回程度で。そもそもアニメに出ても名前のない役の方がずっと多かったです。当時は音楽活動をしている声優さんも今よりずっと少なくて、初期は私含めわずかにいた若手声優の推しさんのファンである人たちが主な顧客でした。この10年で声優アーティストという活動形態がだんだんとメジャーになり、市場規模が大きくなり認知度も高くなり。今では何人もの若手声優さんが次々とアーティストとして様々なレーベルからデビューしていて、いい時代になったなぁと思います。
 今回、10周年を目前にして打ち出したアルバムのリード曲がバラードだと発表されて、そういう楽曲をメインに据え置く心づもりになったのだなと単純に嬉しく思っていました。けれど、ライブのMCで「過去を清算するための曲」だと、この曲に対する思いを打ち明けくれたとき、ああ、推しは音楽と一緒に過去を乗り越えようとしているんだなって思ったんですよね。しがない一人のファンでしかない私が知っている範囲の大変だったこと、辛かったこと、そしてファンに見えないところでもたくさん苦しんで、悩んで、ぶつかって、打ち砕かれたんだろうなと、推しさんの頬を零れ落ちる涙を見つめながら思いました。
今までたくさん一区切りはあったように思うんだけど、ずっとまだ抱え続けていたものがあったのだなって気付かされた時、このツアーは推しさんにとって再出発のツアーだったんじゃないかって。

 色んなものを捨てて、零して、でも推しさんは前を向き続けて、先へ進むことをやめません。ある意味で時代に合わないような突き進み方をしてきた推しさんは、きっとたくさんしんどい思いをしてきたんだろうと思います。
ツアーファイナルでは10年以上前から推しさんを支え続けてくださっている関係者の方見に来てくださっていたのですが、終演後に偶然その方にお会いした時に「外野からたくさんの揶揄や心無い言葉をぶつけられて反発するように時代錯誤みたいな尖り方をしたりして。でもそれでもあきらめずに這い上がってきたからこそあいつは最高にかっこいいんだよなぁ」っておっしゃっていて。本当にその通りで、推しさんは絶対に自分を曲げない諦めない後ろ向かないってそういう姿勢がやっぱりかっこいいなぁってこのツアーで実感しました。何より、「音楽を本気でやりたい」と新しい形でアーティスト活動を始めた推しさんが、「10年かけてやっとここまでこれたよ、ありがとう」とその方に笑顔で感謝を述べていたのがこの10年の答えだなって思いました。

 


ずっと私は、推しに変わってほしくないって思っていて。それはやっぱり私の好きな推しが変わって私が好きでいられなくなることが怖かったからなんですけど。

けれど、推しは変わりたい変わってやるってこのツアー中ずっと言っていました。

未来の可能性を信じたい、信じさせてほしいって思えるライブにしてほしいってファイナルの日に出したお手紙に書いたんです、推しのことをこれからも信じていたかったから。そしたら幸せなことに、これから先もうちょっと頑張ってみようかな、彼らの未来についていきたいなって思えるようなパフォーマンスをしてくれて。2019年ラストのフェスまで走り抜けて、無事に一年間のライブは全通できたのですが、最高の締めくくりができて本当に嬉しかった。

推しだって人間だから年月によって変わっていく部分もあるし変わらないところもあるのって当たり前のことなんですよね。推しさんを好きになった当初はどんどんと磨きあがれるトークスキルや役をこなすたびに成長していく演技、そしてステージごとに新鮮さをくれるパフォーマンスといった推しの成長を感じる度に嬉しくて幸せを感じていたのが、いつからか無意識のうちに推しさんの変わらない部分ばかり見ていたのかもしれません。

そうだよな、変わらない人間なんていないんだよなって考えたらひどくすっきりして、すとんと腑に落ちました。

まだまだ方向性の見えないところもあるし、もちろん何をしでかしてくれるのかわからないようなところも推しさんの魅力だけど、先が分からないことに対する恐怖はあります。いつの間にか未知というものに臆病になってしまいました。 

でも、こうしてずっとついてきた自分と、自分が好きでい続けている推しさんを信じてみてもいいかなって。俺たちはこれからも変わっていくけれど、それは絶対にポジティブな変化だから信じてついてきてって言う推しさんの言葉を、信じて私なりに2020年も一緒に走っていけたらいいなと思います。ということで、本年もどうぞよろしくお願いします!

 

ここまでお読みいただきありがとうございました!時間のあるうちに今年の推し事マイルールとか考えてみたい!(言うだけならタダ)